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カバの面白トリビア|血の汗や150度開く口の秘密に迫る
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愛らしい見た目とつぶらな瞳で、動物園でも大人気のコビトカバ。近年ではSNSでのブームもあり、その存在が広く知られるようになりましたが、実は「世界三大珍獣」の一つに数えられるほど希少な動物であることをご存知でしょうか。
彼らには、普通のカバとは異なる進化の歴史や、森の中でひっそりと暮らすための驚くべき生態が隠されています。
本記事では、ただ可愛いだけではないコビトカバの知られざる秘密を深掘りしました。
この記事を読むと以下のことが分かります。
- 世界三大珍獣と呼ばれる理由と発見の歴史
- 普通のカバとは全く異なる性格や生活スタイル
- 日本国内でコビトカバに会えるおすすめの動物園
それでは、不思議なコビトカバの世界を見ていきましょう!
意外と知らない?世界三大珍獣の正体
コビトカバは、ジャイアントパンダ、オカピと並んで「世界三大珍獣」と称されています。しかし、なぜ彼らがそこまで珍重されているのか、その理由は意外と知られていません。
ここでは、コビトカバが発見された経緯や、生きた化石と呼ばれる所以について解説します。まずは、その希少性について詳しく見ていきましょう。
20世紀まで存在が謎だった「森の幻」
コビトカバが世界三大珍獣の一つに数えられる最大の理由は、その発見の遅さと生息数の少なさにあります。ジャイアントパンダやオカピと同様に、コビトカバが正式に新種として世界に認められたのは20世紀に入ってからのことでした。
それまでは、現地の言い伝えや頭骨の一部が見つかる程度で、生物学者たちの間でも「小型の奇形種ではないか」と疑われていたのです。
彼らの主な生息地は、西アフリカのリベリアやシエラレオネなどに広がる熱帯雨林の奥深くです。警戒心が非常に強く、鬱蒼とした森の中で単独行動を好むため、現地の人々でさえその姿を見かけることは稀でした。
そのため、「森の幻」のような存在として長い間謎に包まれていました。現在でも野生の生息数は非常に少なく、絶滅危惧種(Endangered)に指定されています。この「発見の難しさ」と「個体数の少なさ」こそが、珍獣と呼ばれる所以なのです。
世界三大珍獣
- ジャイアントパンダ(中国)
- オカピ(コンゴ民主共和国)
- コビトカバ(西アフリカ)
このように、特定の地域にしか生息していない希少な動物たちが、三大珍獣として並び称されています。
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太古の姿をとどめる「生きた化石」
コビトカバが珍獣とされるもう一つの理由は、彼らが「生きた化石」としての側面を持っている点です。進化の過程を見ると、コビトカバは普通のカバよりも原始的な特徴を色濃く残しています。
カバの祖先は約数千万年前に現れましたが、現在のコビトカバに近い姿をしていたと考えられています。つまり、彼らは太古の昔からほとんど姿を変えずに、現代まで生き延びてきた貴重な存在なのです。
生物学的な分類においても、普通のカバとは属レベルで明確に異なります。以下の表は、両者の分類上の違いを簡単にまとめたものです。
| 項目 | コビトカバ | 普通のカバ |
|---|---|---|
| 分類 | コビトカバ属 | カバ属 |
| 原始性 | 高い(祖先に近い) | 進化により大型化 |
| 目の位置 | 顔の横側 | 顔の頭頂部近く |
特に注目すべきは目の位置です。水生活に適応し、水面から目だけを出せるように進化した普通のカバに対し、コビトカバの目は顔の横についています。
これは、彼らが水辺よりも陸上の森林での生活に適応していることを示す原始的な特徴です。このように、進化のミッシングリンクを埋める存在であることが、学術的にも高い価値を持っています。
孤独を愛する?カバとの決定的な違い
「小さいカバ」という名前の通り、見た目はよく似ていますが、その生態や性格は驚くほど異なります。群れで暮らすカバに対し、コビトカバはどのようなライフスタイルを送っているのでしょうか。
ここでは、生息環境の違いからくる性格の差や、身体的な特徴の比較を通じて、両者の決定的な違いを紐解いていきます。
森の奥で単独生活を好む「陰キャ」気質
- 生活単位:基本的には1頭(単独行動)
- 活動時間:夜行性(昼間は木の根元や穴で休む)
- 性格:臆病で神経質、争いを好まない
私たちがイメージするカバは、アフリカの広い川や湖で、数十頭から百頭近い大きな群れを作って生活しています。彼らは社会性が高く、縄張り意識も強烈です。
しかし、コビトカバのライフスタイルはカバとは正反対と言っても過言ではありません。彼らは基本的に「単独」で行動することを好みます。繁殖期や子育て期間を除けば、他の個体と関わることはほとんどなく、森の中を一人で歩き回る孤独な生活を送っています。
生息環境の違いが、この性格の差を生みました。サバンナの水辺に住むカバと違い、コビトカバは「熱帯雨林の水辺や湿地」を住処としています。森の中では大きな群れを作るスペースもなく、隠れる場所も多いため、単独で行動する方が生存に有利だったのです。
また、性格も普通のカバに比べて温厚で、争いを避ける傾向があります。もし森の中で敵に出会っても、戦うよりは水の中に逃げ込むことを選ぶでしょう。
このように、コビトカバはいわば「森の隠遁者」であり、陽気な集団生活を送るカバとは真逆の「おひとりさま」気質を持っています。
体重は10分の1!陸上生活に適応した体
「コビト」という名前がついているものの、実際どれくらい大きさが違うのかは気になるところです。成獣の普通のカバが体重1.5〜3トンにも達するのに対し、コビトカバの体重はおよそ180〜270キログラム程度。なんと、重さにして約10分の1しかないのです。
人間で例えるならば、大型トラックと軽自動車ほどの違いがあります。このコンパクトな体こそが、密林の木々の間を縫うように歩くために必要不可欠でした。
また、体型も微妙に異なります。普通のカバは水中で過ごす時間が長いため、手足には立派な水かきが発達していますが、コビトカバの水かきは控えめです。
その代わり、足指が大きく開き、ぬかるんだ森の地面や傾斜をしっかりと踏みしめられる構造になっています。さらに、彼らもカバ特有の「赤い汗(のような分泌液)」を出しますが、これは以下の役割を果たしています。
- 紫外線から皮膚を守る日焼け止め効果
- 細菌の感染を防ぐ殺菌・消毒効果
- 乾燥を防ぐ保湿効果
森の中とはいえ、熱帯の日差しや乾燥、そして傷からの感染症は大敵です。この分泌液は最初は無色透明ですが、空気に触れて酸化すると赤く変色します。
「血の汗をかく」と驚かれることもありますが、これは彼らが過酷な自然環境で生き抜くために備わった、優れた生体防御システムなのです。
コビトカバに会える!国内の動物園を紹介
希少なコビトカバですが、実は日本は世界的に見ても飼育・繁殖が盛んな国です。国内の動物園では、愛らしい姿を間近で観察できるスポットがいくつも存在します。
ここでは、東日本と西日本に分けて、コビトカバに会える代表的な動物園と、それぞれの展示の特徴についてご紹介します。ぜひ実際に足を運んでみてください。
【東日本】歴史ある上野動物園と石川の工夫
関東近郊でコビトカバを見るなら、まずは「恩賜上野動物園」が外せません。上野動物園は日本で初めてコビトカバの繁殖に成功した歴史ある動物園です。
西園のカバ舎近くに展示スペースがあり、都会の真ん中にありながら、彼らのゆったりとした日常を垣間見ることができます。繁殖実績が豊富なため、タイミングが合えば愛らしい赤ちゃんの姿が見られるかもしれません。
北陸地方に足を伸ばせば、「いしかわ動物園」も非常におすすめです。こちらの動物園では、コビトカバの水中での動きが見られるように工夫された展示が行われています。通常、コビトカバは陸上で休んでいることが多いですが、ここではガラス越しに水中を泳ぐ(というより底を歩く)姿を観察できるチャンスがあります。
それぞれの動物園で展示の工夫が凝らされており、単に「見る」だけでなく、彼らの生態を「感じる」ことができるでしょう。
【西日本】ニフレルの芸術的展示と神戸の近さ
西日本で特に注目したいのが、大阪にある「NIFREL(ニフレル)」です。ここでは「みずべにふれる」ゾーンでコビトカバが展示されており、従来の動物園とは一線を画す、アートと融合したような空間で彼らに出会えます。
遮る檻が少なく、非常に近い距離で観察できるのが最大の特徴です。コビトカバのつややかな皮膚の質感や、息づかいまで感じられるほどの距離感は、他では味わえない体験となるはずです。
また、「神戸どうぶつ王国」もコビトカバファンにはたまらないスポットです。屋内型の施設であるため、天候に左右されずにゆっくりと観察できます。ここの展示場は植物が豊かに配置され、現地の生息環境である熱帯雨林の雰囲気が再現されています。
西日本の施設は、より「没入感」を重視した展示が多く、コビトカバの可愛らしさを様々な角度から楽しむことができます。お気に入りの一頭を見つけに行ってみてはいかがでしょうか。
まとめ:コビトカバのトリビアを知って動物園へ行こう!
今回は、世界三大珍獣の一つであるコビトカバのトリビアについてご紹介しました。普通のカバとは違う進化を遂げ、森の中で静かに暮らす彼らの生態は、知れば知るほど奥深いものです。
記事のポイントをまとめます。
- 発見が遅れた「森の幻」であり、絶滅危惧種の希少動物
- 普通のカバとは違い、単独行動を好む「おひとりさま」気質
- 体重はカバの10分の1で、森を歩くのに適した体を持つ
- 日本は飼育数も多く、各地の動物園でその姿を観察できる
写真や動画で見る可愛さも格別ですが、動物園で実物を見ると、そのサイズ感や動きの愛らしさにきっと心奪われるはずです。今度の休日は、ぜひお近くの動物園へコビトカバに会いに行ってみてくださいね!


